「前より目元のシワが気になるようになったかも…」
鏡を見たとき、ふと思ったことはありませんか?
40代になると、肌のハリや弾力が少しずつ変化し、これまでのスキンケアでは“なんとなく物足りない”と感じる人も多いはずです。
そんな中で、日本のシワ改善研究の転機となったのが2016年。
ポーラが独自成分「ニールワン®」で、日本で初めて「シワを改善する」効能を厚生労働省から正式に承認されました。
これにより、医薬部外品の化粧品でも”シワを改善できる時代”がスタートしたのです。
その流れを受けて、2017年には資生堂の「純粋レチノール」
2018年にはKOSÉの「ナイアシンアミド」
2021年にはメナードの「VEP-M」
2023年には勇心酒造の「ライスパワーNo.11+」が登場。
この記事では、2016年のニールワン®を皮切りに、日本で正式に承認されたシワ改善成分の歴史と特徴を年代順に解説します。
日本で承認された「シワ改善」有効成分一覧(2016年から)
厚生労働省に正式に承認された代表的な5つの成分を、年代順に整理しながら特徴と作用の違いを見ていきましょう。
2016年|ニールワン® ― ポーラが日本初の「シワ改善」効能を取得

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日本で初めて“シワを改善する”効能を厚生労働省から正式に承認されたのが、ポーラ化成工業が独自に開発した有効成分「ニールワン®」。
この成分は、真皮での慢性的な微弱炎症を抑制し、コラーゲン分解酵素の活性を抑えることで「シワができにくい肌環境」に導くメカニズムを持っています。
つまり表面的にハリを与えるのではなく、シワの根本原因にアプローチする“炎症制御型”のケアが特徴。
2016年のこの承認が、日本の“本格シワ改善時代”の幕開けとなりました。
2017年|純粋レチノール ― 資生堂が“一般ブランドで初”のシワ改善効能を取得

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翌2017年、資生堂は純粋レチノールで“一般ブランド化粧品として初めて”「シワ改善」効能を取得。
表皮でヒアルロン酸の産生を促し、肌をうるおいで満たしながらふっくら柔らかい印象へ導きます。
夜の集中ケアに最適で、目元・口元の気になる年齢サインにおすすめ。
「医薬部外品としてのエイジングケアを一般市場に広めた」という意味での歴史的なブレイクスルーした成分です。
2018年|ナイアシンアミド ― 医薬部外品での採用が本格化

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2018年、KOSÉがシワ改善有効成分ナイアシンアミド配合の薬用クリームを発売。以降、各社から「シワを改善する」効能を持つ医薬部外品が相次いで展開され、日常ケアとして定着しました。
ナイアシンアミド(ビタミンB3)は真皮でコラーゲンの生成を助け、ハリと弾力をサポートします。
さらに保湿・美白・バリア機能の改善など、「肌の総合ケア成分」として人気に。
朝夜どちらでも使え、初めてのシワ改善ケアにも最適です。
2021年|VEP-M ― メナードが開発したビタミンE誘導体

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VEP-M(dl-α-トコフェリルリン酸Na M)は、メナード独自の研究で開発された安定型ビタミンE誘導体。
表皮でセラミド・ヒアルロン酸の産生を促し、柔軟性を高めながら紫外線や乾燥などの外的ストレスから肌を守ります。
バリア機能修復+保湿+ハリを兼ね備えた“守りのシワ改善成分”です。
2023年|ライスパワーNo.11+ ― 勇心酒造が誇る日本発の発酵エキス

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ライスパワーNo.11+は、発酵技術に定評のある勇心酒造が開発した成分。
従来のNo.11が持つ「皮膚水分保持能の改善」に加え、「シワ改善」効果も正式に承認されたダブル機能成分です。
肌のうるおい基盤を整えながら、セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンを多角的にサポート。
乾燥・インナードライ肌にもやさしい“土台から整えるケア”が可能に。
近年の承認傾向と技術トレンド
日本の「シワ改善」研究は、 2016年のニールワン®承認をきっかけに大きく進化しました。
それまでのスキンケアは「乾燥による小ジワを目立たなくする」レベルにとどまっていましたが、ニールワン®が“シワの根本原因(炎症やコラーゲン分解)に働きかける”メカニズムで承認されたことで、美容業界全体が“結果を科学的に示す”方向へ動き出したのです。
その流れを受け、翌年には純粋レチノールが登場し「ヒアルロン酸産生促進によるふっくらしたハリをもたらす」という“攻めのエイジングケア”が注目されました。
さらに2018年以降は、ナイアシンアミド・VEP-M・ライスパワーNo.11+など、肌の保湿・抗酸化・バリア強化を重視した“守りと整え”のアプローチが主流に。
つまり、
といったように、成分ごとにアプローチの方向が多様化しています。
これらの成分はすべて、日本香粧品学会の「抗シワ評価ガイドライン」に沿って臨床試験を経て承認された、“科学的根拠のある美容成分”。
「なんとなく良さそう」ではなく、データと皮膚科学に基づいた“確かな効果”をもつ時代に進化したのが、今のシワ改善ケアの最大の特徴です。
📚参考文献・出典
- 日本香粧品学会
『化粧品機能評価法ガイドライン ― 抗シワ機能評価試験ガイドライン』
日本香粧品学会誌 Vol. 30, No. 4 (2006), pp. 316–332.
📎 日本香粧品学会公式PDF - 厚生労働省 医薬・生活衛生局
「化粧品の効能の範囲の改正に係る取扱いについて」
(医薬発 1125 第 1 号、令和 2 年 11 月 25 日通知)
📎 厚生労働省公式PDF
成分を選ぶときのポイント

- ニールワン®:炎症を抑えて肌環境をサポート、肌全体へアプローチ
- 純粋レチノール:ヒアルロン酸を増やし、ふっくらとハリを与える
- ナイアシンアミド:真皮コラーゲンをサポートし、弾力を与える
- VEP-M:肌をすこやかに保つサポート成分で、外的ストレスによる乾燥から肌を守る
- ライスパワーNo.11+:水分保持能を高め、乾燥由来のシワを目立たなくする
それぞれの成分がどのタイプに効果を発揮するのか。
成分を理解することで自分の肌悩みに合わせたケアが選びやすくなります。
まとめ|日本のシワ改善研究は“科学と誠実さ”の時代へ

2016年、ポーラのニールワン®が日本で初めて「シワを改善する」効能を承認されたことで、日本のスキンケアは“保湿中心のケア”から“科学的に結果を示す時代”へと進化しました。
その後、資生堂の純粋レチノール、KOSÉのナイアシンアミド、メナードのVEP-M、勇心酒造のライスパワーNo.11+など、複数の有効成分が正式に認められ、シワ改善ケアは“皮膚科学的に信頼性の高い美容領域”として確立されつつあります。
承認成分の研究は進化を続けていますが、最も大切なのは“自分の肌を丁寧に観察すること”。
そしてスキンケアは「即効性」ではなく、毎日の積み重ねで変化するもの。
あなたの未来の肌は、今日の小さな選択で決まります。
焦らず、正しく、美しく。
それがMEGU GLAMが提案する、年齢に応じた“誠実なエイジングケア”です✨

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