美容やエイジングケアの話になると、「お酒は控えましょう」「老化の原因になります」そんな言葉をよく見かけます。
でも正直、少し悲しくなりませんか。
一日の終わりに、気持ちよく一杯飲んでほっとする時間まで“我慢”しなければキレイになれないなんて。
実は、40代からの美容はお酒をやめることより「付き合い方」を整えることのほうが大切です。
お酒を楽しみながら、美容も人生の質も下げない大人のための飲み方習慣についてまとめます。
美容の話になると、お酒が敬遠されがちな理由

美容やエイジングケアの話題になると、お酒は「控えたほうがいいもの」として扱われることが多くあります。
たしかに、アルコールが体に与える影響を考えれば、そう言われる理由も理解できます。
それでも、正直なところ、私はそのたびに少し悲しい気持ちになっていました。
一日の終わりに、好きなお酒をゆっくり楽しむ時間まで「美容のためだから」と我慢しなければならないように感じてしまうと、どこか心が置き去りにされてしまうような気がしたからです。
美容は本来、人生を豊かにするためのもの。
楽しみや安らぎの時間まで否定してしまうと、続けること自体が難しくなってしまいます。
だからこそ私は、お酒をやめる・我慢するという選択だけではなく、「付き合い方を整える」という視点もあっていいのではないかと考えるようになりました。
それでもお酒が美容に影響すると言われる理由

お酒を飲んだ翌朝、

「なんだか顔が疲れて見える」
「むくみやすい」
「眉間に力が入っていた気がする」
そんな感覚を覚えたことはありませんか。
アルコールは、肌や表情に影響を与えることがあると言われます。
ただしこれは「お酒=悪」と決めつける話ではなく、影響が出やすい“仕組み”を知っておくことで、付き合い方を選べるようになる…という考え方です。
ここでは、なぜ“老け見え”につながりやすいのかを整理します。
水分バランスの乱れで、乾燥とむくみが起こりやすい
アルコールには利尿作用があるため、体内の水分が失われやすいと言われます。
その結果、肌が乾きやすくなったり、ハリが落ちたように感じたりすることがあります。
一方で、体は水分が不足すると「溜め込もう」とするため、翌朝に顔がむくみやすいと感じる人もいます。
(塩分の多いおつまみが重なると、さらにむくみやすくなることも。)
「乾燥しやすいのに、むくみやすい」
この少し矛盾した感じが、お酒の翌朝に起きやすい変化のひとつです。
肌の土台に関わる“めぐり”と“材料”が不足しやすい
肌のハリや弾力は、コラーゲンなど“土台”となる成分と深く関係しています。
飲み方や量によっては、体の回復や材料の巡りが追いつきにくくなり、結果として「たるみや小ジワが目立つ気がする」と感じることがあります。
また、お酒の種類や食事の組み合わせによっては、糖の摂りすぎにつながりやすく、いわゆる“糖化”(肌の弾力に関わる成分が硬くなりやすい反応)が話題になることもあります。
ここも大切なのは、断定ではなく、“積み重なると差が出やすい領域”として知っておくことです。
睡眠の質が落ちると、翌朝の顔に出やすい
お酒を飲むと寝つきが良くなるように感じる一方で、眠りが浅くなったり、途中で目が覚めやすくなったりすることがあると言われています。
睡眠は、肌を整える時間でもあります。
眠りが浅い夜が続くと、
- 肌が暗く見える
- 目元が重く感じる
- 表情がこわばる
といった“翌朝の印象”に影響が出ることがあります。
「一晩で老けた気がする…」という感覚は、肌そのものというより、回復が追いつかない状態が顔に出ていることも多いんです。
自律神経が揺れると、表情筋がこわばりやすい
お酒はリラックスの味方に見えて、体の内側では自律神経が揺れやすくなることがあると言われています。
その結果、無意識に
- 食いしばり
- 眉間に力が入る
- 顔全体の緊張
が起こりやすくなり、眉間や額に“力の跡”が残るように感じる人もいます。
「楽しく飲んだはずなのに、翌朝なぜか険しい顔」
そんなときは、気分ではなく、体がリラックスしきれていなかった可能性もあります。
眉間のサインは“肝臓疲れ”の話題と結びつくことも
東洋医学や美容の世界では、眉間まわりは「内臓疲れ(特に肝)」と結びつけて語られることがあります。
お酒は肝臓に負担がかかりやすい飲み物なので、「眉間に力が入りやすい」「顔が硬くなる気がする」という感覚を、
肝のサインとして捉える考え方もあります。
もちろん、これは医学的に断定するものではありません。
ただ、“お酒の翌朝に眉間が気になる”という感覚に、説明がつく視点として知っておくとよいでしょう。
ここまで読むと、「じゃあやっぱり飲まない方がいいのかな」と思うかもしれません。
でも私の結論は、そこではありません。
大切なのは、やめるかどうかより、崩れない飲み方を選ぶこと。
次の章では、同じようにお酒を楽しんでいても、印象が大きく崩れにくい人がやっている“飲み方の整え方”を具体的にまとめていきます。
老ける人と、崩れにくい人の違いは「お酒の飲み方」


ここまででお伝えした通り、アルコールは水分バランスや睡眠、自律神経に影響しやすい一方で、同じようにお酒を楽しんでいるのに、印象が大きく崩れにくい人もいます。
その違いは、体質だけではなく、「どれだけ飲むか」よりも、どんな飲み方をしているかに表れやすいと感じます。
お酒と美容を両立させるコツは、我慢ではなく、崩れない条件を整えてあげること。
大人の飲み方は、実はここに集約されます。
「飲む量」より先に、“飲む前”を整えている
崩れにくい人ほど、意外なほど淡々と、飲む前の条件を整えています。
たとえば、
空腹のまま飲まない。
何か軽く食べてからゆっくり飲み始める。
それだけで、アルコールの吸収が急激になりにくく、翌朝のむくみや疲れ顔の出方が変わります。
「酔うため」ではなく、味わうために飲む。
この姿勢は、美容にも表情にもやさしく働きます。
チェイサーは“美容習慣”として取り入れている
お酒を飲むときに、水を一緒にとる。
それは“意識高いこと”ではなく、お酒の飲み方の基本として、とても合理的です。
肌の乾燥感や、翌朝の重さは、水分バランスが乱れたサインとして出やすいもの。
崩れにくい人は、「飲んだら水」ではなく、飲みながら水を自然に挟んでいます。
この小さな美容習慣が、翌朝の肌と顔つきを静かに守ってくれます。
“テンション”ではなく、“心地よさ”を基準に選んでいる
お酒の種類は好みでOK。
ただ、崩れにくい人ほど、「強さ」や「勢い」よりも、心地よさで選ぶ傾向があります。
たとえば、
ゆっくり飲めるもの。
香りを楽しめるもの。
少量でも満足できるもの。
大人の飲み方は、量を減らすというより、満足の質を上げるイメージに近いかもしれません。
「飲んだ日の夜」を丁寧に終わらせている
飲んだ日の“夜の終わり方”は、次の日の顔に直結しやすいところです。
崩れにくい人は、飲んだ日は完璧を目指しません。
その代わり、きれいに終えるための小さな習慣を持っています。
たとえば、帰宅後に水を一杯。
部屋を少し暗くして、呼吸を落ち着かせる。
スマホの光を控えて、眠りの準備をする。
私の一番のおすすめは寝る前の白湯です。
「寝る前の整え方」こそ、お酒と美容を両立させる、静かな分かれ道になります。
飲まない日を“我慢”ではなく“回復日”として確保している
お酒を楽しむ人ほど、実は「飲まない日」の意味を上手に使っています。
それは禁欲ではなく、体の回復を取り戻すための余白。
飲まない日があるだけで、睡眠の質が整い、むくみが抜けやすく、肌の手応えも戻りやすくなります。
「毎日やめる」ではなく、休める日をつくる。
この発想が、長く続く美容習慣につながります。
美容を意識しながら楽しみたい人の「選択肢」
もし、
・ゆっくり飲みたい
・量は少なめでも満足したい
・翌日に残りにくいお酒を選びたい
そう感じたら、お酒の“質”を見直すという選択もあります。
最近は、少量でも満足感があり、ゆっくり味わえるタイプのお酒も増えています。
無理に変える必要はありません。ただ、「こういう選択肢もある」と知っているだけで、付き合い方はやさしくなります。
美容を意識したおすすめ「お酒の種類」ランキング


① 赤ワイン — ポリフェノールでコンディションを整える
赤ワインに含まれるポリフェノール(レスベラトロール)は、年齢を重ねたライフスタイルの中で、肌の印象を大切にしたい人から関心を集めています。
白ワインはカリウムが豊富で体の巡りを助けるという考えもあります。
Champagne(シャンパン)やスパークリング系は、ドライ(辛口)のものは糖分が少なく、軽やかに楽しめる選択肢として◎。
→ 美容の観点でも人気の高い定番。量は適量を守ることが大切。


② マッコリ — 発酵系で“腸活 × 美肌”のイメージ
マッコリは乳酸菌と食物繊維を含み、腸内環境を整える働きがあると言われています。肌荒れや便秘改善につながる可能性も。
発酵食品の一種として、美容系のブログやコラムでも注目されることが多い。
→ “腸活 × お酒”という切り口が読み物としても刺さりやすい。


③ 日本酒 — 米発酵の滋味、旨みを感じる大人のお酒
日本酒も発酵酒で、米・麹のアミノ酸が体にやさしいという見方があります。
糖やカロリーはやや高めですが、ゆっくり味わうお酒として楽しめます。
→ 食事と合わせる飲み方なら、満足度が高くなりやすい。


④ ハイボール・無糖系サワー — 低カロリーの定番
ハイボール(ウイスキー+炭酸水)は糖分が少なくカロリー控えめで、シンプルな味わいが楽しめます。
無糖のサワーやソーダ割りなども、無駄な糖分を取りすぎない選択肢として使いやすい。
→ 「美容を気にするけど甘いカクテルは避けたい人」に◎。


⑤ 発酵系ビール・軽めビール — 菌の力を感じるタイプ
発酵過程で微量ながらビタミンB群や植物由来栄養素が含まれることもあり、軽めのビールや低アルコールビールはカロリーや糖質面でも比較的選びやすい。
→ “軽く一杯だけ”のシーンに向くタイプ。
選び方のポイント(美容視点)
✔ 適量を守ることがいちばん大事 — 「どれを選ぶか」より「量とペース」。
✔ 糖分が少ないものを選ぶ — 余分な糖分は体にも肌にも負担になりやすい。
✔ 食事と合わせる — 食べ物の栄養と一緒に楽しむと体への負担が分散しやすい。
🔹 赤ワイン(コンディションを整える)
🔹 マッコリ(発酵 × 腸活)
🔹 日本酒(米・麹の旨み)
🔹 ハイボール・無糖サワー(低糖・低カロリー)
🔹 軽めのビール・発酵系(飲みやすい選択肢)
🔹 シャンパン(辛口スパークリングとして選びやすい)
→ いずれも適量を守り、ゆっくり味わうのが大人の飲み方。
体への負担を最小にして美容につなげるヒントになります。
| 種類 | カロリー(100ml) | 糖質 | 美容意識コメント |
|---|---|---|---|
| 赤ワイン | 約75kcal | 中〜低 | ポリフェノール期待あり |
| 白ワイン | 約70kcal | 低〜中 | 軽やかで食事と相性◎ |
| シャンパン(辛口) | 約70kcal | 低 | 糖分少なめで選びやすい |
| ハイボール | 約50〜60kcal | ほぼなし | 低糖で飲みやすい |
| 無糖サワー | 約50〜70kcal | ほぼなし | 低糖の定番 |
| 日本酒 | 約105kcal | 中〜高 | お米の旨み重視 |
| ビール | 約40〜45kcal | 中 | 低アル・軽口選択が鍵 |
| マッコリ | 約120kcal | やや高 | 発酵×腸活感は◎ |
※ 数値は平均値で、実際は銘柄・製法で差があります
まとめ|それでも「お酒を楽しみたい人」へ


ここまで読んで、「やっぱりお酒はやめたほうがいいのかな…」と感じた方がいたら、私はこう伝えたいです。
お酒を楽しむこと自体が悪いわけではありません。
笑って、緩んで、誰かと心地よい時間を過ごすことも、人生の質を整える大切な要素です。
大切なのは、飲み方を知っているかどうか。
知っていれば、選べるようになります。
それだけで、美容も人生も、ちゃんと両立できます。
「好きなものを我慢しない美容」それは、大人の女性だからこそ選べるスタイル。
今日のお酒が、明日のあなたを疲れさせないように。
そんな付き合い方を、少しずつ育てていきましょう。




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